電子カルテの標準化進む!?
現在、電子カルテシステムは、製造販売業者(ベンダー)によって仕様が様々であり、使い勝手も様々、導入価格も様々で・・・各医療機関の収益に占めるIT投資額も年々増えている傾向もあります。
先日の社会保障審議会 (医療部会)が開催されていますが、標準仕様で統一化された次世代電子カルテシステムの構築を国のプロジェクトとして立ち上げてほしいと要請があったようですが、この後の展開が気になるところですね。
一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)の調査によれば、オーダエントリ・電子カルテシステム導入2017年調査報告:2017年4月時点の導入率は、オーダエントリシステムで43.6%、電子カルテシステムで34.4%。ここ数年、オーダエントリシステムはプラス7%程度、電子カルテシステムの導入率はプラス11%~15%増で推移していて、多くの病院で電子カルテを初めとする病院情報システムが導入されてきていると言えますが、中小病院の導入率が低い傾向があるようです。
当院でも電子カルテシステムを利用しているのですが、先生方からも、いろんな要望がでてきます。その都度、更新できるものはいいのですが、修正やシステム更新に費用がかかる場合、内容にとっては莫大な費用を請求されることもあります。
現状、標準マスタ、標準データフォーマットなど標準規格の整備が進んでいるものの、その標準規格の使用が統一化されてなく、ベンダーが異なるとデータの互換性がなくなり、コンバータシステムを用いても完全な連結は不可能ですから、電子カルテシステムの標準仕様はぜひとも実現してほしいですし、今後に期待したいです!!
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