事業継続計画(BCP)の策定へ

 8月の西日本集中豪雨、先日の北海道地震など災害が続いて発生していますが、これらの災害により、被災された地域の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。私の友人や知人にも震災の影響で不便な生活を続けている状況が続いています。

 病院においては、災害が発生した場合、まずは診療機能を維持するために、普段より防災訓練など実施していますが、このように災害の影響が中長期化するような場合には、今のマニュアルでは対応できない現状があり、東日本大震災以降、事業継続計画(BCP)の策定の必要性が指摘されるようになりました。

 厚生労働省は、災害時に24時間体制で傷病者を受け入れる「災害拠点病院」に対し、被災しても速やかに機能を回復し、診療を続けるための事業継続計画(BCP)策定を義務化しています。東日本大震災以降、努力目標されていましたが、昨年3月31日付で、指定要件に追加するよう通知されました。

 BCPは被災した病院のダメージを最小限に抑え、早期に回復し、被災者の診療に当たれる事前の備えや対応を盛り込んだマニュアルという位置づけです。通知では、BCPに基づく研修や訓練の実施も指定要件とされています。既存の災害拠点病院は、2019年3月までに策定することを前提に指定を継続できることとなっており、策定が義務化されたということになります。

 現在、災害拠点病院は約710あり、昨年3月の調査では、BCP策定済みは45%にとどまっているのです!

 当院においても、災害対策マニュアルの延長線上の仕組みはありましたが、その内容を踏まえて、今回、私がBCP原案を作成し、やっと完成したところですが、書面だけでは、行動に移せません! 今後、院内の職員に共有しつつ、教育・訓練を積み重ね、さらに議論を進めていきたいと思っています!!

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