医学部定員 2022年度以降 減員に向けた議論へ
5月21日に医療従事者の需給に関する検討会の第20回 医師需給分科会が開催され、2020年度と2021年度の医学部定員は、「2019年度の医学部定員を超えない範囲」にし、2022年度以降は、「将来的な医学部定員の減員に向けた議論としていく必要がある」とする第3次中間取りまとめ(案)が了承されました。
第3次中間取りまとめ(案)は、5月28日に開催予定の「医療従事者の需給に関する検討会」で議論し、了承が得られれば確定することとなります!
議論の前提として、週60時間を超す医師の勤務時間を、週60時間以内に制限として、医学部定員が2018年度の9419人のまま推移すれば、2040年には医師供給が約3.5万人過剰となるという試算が提示されていました。
ただ、診療側の意見として、医師の働き方、医師需給、医師養成などの議論は、相互に関連しており、整合性を持って議論していく必要があるということでした。
また、地域での医師偏在、新専門医制度も絡む診療科における医師偏在、さらには医師の診療科選択についても調整が必要ではないかという議論もあります。
当事者である医師の方々が、どう考えているのかですが、今のままでは、臓器別の専門医志向があって、専門性の選択が自由であれば、まだまだ医師数が足りないという意見もあります。
特に当院と同じような医療機関では、なかなか医師の確保に苦労されている施設が多い現状もあり、難しい問題です・・・。
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