同時改定の節目の年!働き方改革へ・・・

2018年新たな年を迎え、我々医療界にとっては大きな変革となる6年に1度の診療報酬、介護報酬、障害福祉サービス等報酬の同時改定が行われる重要な節目の年でもある。

ただ、目先のことだけを考えていくべきではないことは誰もが承知していることと思う。

超高齢社会による労働人口の減少は、これから医療の対象になるであろう高齢者の割合が2025年に、人口の約30%以上が65歳以上と予想されており、さらに年々増加していき、2050年には約39%まで上昇していく。逆に、20歳~64歳までの労働人口は減少していく状況となる。日本の労働人口が減るということは、社会全体として、働き手がいなくなるということであり、医療界の労働人口だけが増加するとは思えない。今後、病院経営は、より効率的な運営をしていかないと、人材不足により、医療サービスの提供ができないという事態に陥る可能性もある。

また、2017年4月の各都道府県地域医療構想の集計結果では、2025年に必要な病院の病床数は、2013年時点の134万床余りから約15万6000床、11.6%減少する見通しとなっている。41道府県で病床が過剰とされる一方、回復期の病床は約38万床必要と推計されている。国は、手厚い医療を必要としていない患者を自宅や介護施設へ切り替え、医療費を抑える狙いであるが、高齢者は増えるが病床数は減る。労働人口も減っていく。患者は出来るだけ急性期から回復期へ。急性期を担う病院はますます重要患者を多く受入れ、質の高い医療サービスを求められることになるであろう。

一方、医療界の外では、テクノロジーは凄まじい進化を遂げている。シンギュラリティ(技術的特異点=コンピューターのAI(Artificial Intelligence)が人間知能を越える日とも言える)という言葉を聞いたことがあるだろうか。

2045年、早ければ2030年頃にはシンギュラリティが訪れるかもしれないと言われている。今後、高齢者を支えるのは、高度に発達した自動運転技術や自動化技術。認知症の患者は、MRゴーグルで記憶を補強…貴重な若者は、自動化社会で職につき生産性を向上させる…という時代がくるかもしれない。さらに、人間が機械と融合することにより、何歳でも働ける社会になるかもしれない。

高齢化、労働人口の減少、急性期病床の減少など社会的背景がある中で、テクノロジーとの共存、医学の進歩も踏まえて、より効率的な病院運営を目指していく必要がある。

働き方改革でいえば、医師の働き方や、その他の病院職員の働き方を変えていく、いつシンギュラリティが到来!?してもいいように、将来の方向性を見据えて、取り組んでいきたいと思う。

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